今回は、秋の気配が漂う初瀬ダムから笠山荒神社への18qを歩きます。下見をしたところ、初瀬山の道は非常に荒れていて団体歩行が困難なため、笠山荒神社から直接長谷寺へと向かうコースに変更しました。ご承知おきください。
初瀬ダム・まほろば湖…初瀬ダムは昭和63年3月に完成された多目的ダムで、大和川の浸水調節や桜井市の水源としての役割を担っています。堤の高さは55m。県道から見上げる姿は壮々としています。ダム湖の名前は“まほろば湖”。“まほろば”素晴らしいところという意味で、緑の深い、静かな素晴らしい所です。ネーミングは地元桜井市の小学校から募集されたとのことです。
瀧蔵神社…長谷寺の奥の院と称され、古来より信仰の篤い神社で、長谷寺へお参りしても瀧蔵神社へ参詣しなければご利益は半減すると伝えられています。神社の入り口には「権現桜」と呼ばれる樹齢400年以上の見事な枝垂れ桜があります。神社への道は30分ほど急な坂道を上ります。
天神社・小夫(おおぶ)神社…小夫の村の斎宮山の麓に南面して鎮座しています。創建された年代は明らかではありませんが、天神社の名の通り太陽信仰に関係した神社で、天照大神を主神とする元伊勢の伝承地の一つです。境内には県内一の大きさを誇る樹齢1500年、幹周り11mの欅(けやき)の大木や、14世紀に作られた珍しい六角形の石燈籠などがあります。
笠山荒神社…日本にある三大荒神の一つ。古代から続く竈(かまど)の神をまつる神社です。「笠の荒神さん」「笠山三方荒神」とも呼ばれ、庶民から親しまれています。御祭神は土祖神(つちのみおやのかみ)・興津彦神(おきつひこのかみ)・興津比賣神(おきつひめのかみ)です。人間に、火をおこすことや物を煮炊きして食べることを教えた神様と伝えられています。