今回は、唐古・鍵遺跡から万葉の花“あざさ”を訪れます。奈良盆地の中央、平坦な道が続きます(行程は14q)が、ウォーキングステッキを使用されている方はご持参ください。

イベント広場公園、津島神社…集合場所は田原本駅の東にあるイベント広場公園です。スタッフが角々に立っていますので、案内に沿って進んでください。イベント広場公園への南に津島神社があります。御祭神は素戔嗚尊で、毎年7月には京都八坂神社の祇園祭に合わせて夏祭りが盛大に行われ、「祇園さん」と呼ばれて親しまれています。

唐古・鍵遺跡…幾重もの環濠に囲まれた弥生時代の集落の遺跡で、約42万u(甲子園10個分)という広さを持つこと、弥生時代前期から後期まで700年間もの長い間、途切れずに集落として存在し続けていたことなどがわかっています。唐古池畔に立つ2層高床式の楼閣は、1991年(平成3)に出土した土器に描かれていた建物を復元したものです。2018年(平成30)4月に史跡公園として整備され、2千年前の風景がよみがえってきました。資料館での見学の時間を取ります。

今里杵築神社…大木に藁で編んだ縄が巻き付けられています。これは農作物の豊作を祈るとともに、男の子の成人を祝う節句の行事「今里の蛇巻」の行事に使われます。昭和58年に隣ムラの鍵の蛇巻とともに、無形文化財に指定されています。

恋人の聖地…「陽(ひかり)の風景」石彫モニュメントは恋人・家族の愛をイメージしたもので、手のひらを開いたような御影石に二重のリングがついています。リングの向きを太陽の方向に回転させると、石の表面に太陽の陽を受けたハートの影が映り、訪れた人を温かく祝福してくれます。また、恋人の聖地の前には、聖徳太子が住まいの斑鳩宮から飛鳥の宮に通われた太子道が通っています。

愛の花あざさ…三宅町に入ると、方々に水鉢の水面に咲く“あざさ“の花が、愛らしく咲いています。昼食後、30人の方にあざさの苗が当たる抽選会を行います。お楽しみに。

面塚…結崎は大和猿楽四座の一つ、観世座(結崎座)の本拠地でした。観阿弥清次が京都での演能の成功を祈って糸井神社に日参すると、天から一束のネギと能面が降ってくる夢を見ました。夢の通りに面とネギが落ちていたので、この面をつけて能を舞うと見事に演じることができました。そして、ネギはこの土地に育って、結崎ネブカと呼ばれるようになりました。寺川沿いの小さな公園に、面塚が建っています。

島の山古墳…名前のように周濠の中に浮かんだ島のような全長約190mの前方後円墳です。島の山古墳の周辺にも中〜小型の古墳があり、ミヤケ古墳群を形成していますが、ヤマト王権の直轄地であった屯倉(みやけ)を管理していた渡来系氏族の墳墓であった可能性が高く(三宅町はこの屯倉から名づけられました)、島の山古墳の被葬者はこれらの氏族を率いていた豪族とも考えられています。また、古墳に隣接して式内社比売久波(ひめくわ)神社が建っています。御祭神の天八千千媛(あまはちちひめ)が蚕を飼い、絹織物を織ったという伝説が残されており、ご神体は桑の実になっています。糸井神社と同様渡来系の織物技術集団に関連する神社と考えられています。