今日訪れた、二上山は金剛生駒紀泉国定公園の北部に位置し、奈良県葛城市と大阪府太子町にまたがる山で、雄岳(おだけ:517m)と雌岳(めだけ:474m)の二峯から成り、万葉集にも詠まれていて「ふたかみやま」又は「にじょうざん」と呼ばれています。
香芝駅前で出発式を終え、参加者230名は元気に9時50分頃曇り空の中スタート、国道165号下田交差点に架かる歩道橋を渡り、近鉄・下田駅西側踏切を越え、香芝市中央公民館・香芝中学校前を通過して間もなく視界が開け田園風景が大きく広がり、その前方にはこれから登る二上山・雄岳が目の前に聳え満を持して眺めながら、田園地帯を抜け畑地区の集落へ進み、畑地区の小高い森の中に鎮座する「春日神社」へ参拝、これから二上山へ登る無事の祈願を終え、国道165号の大和高田バイパスに架かる跨道橋を越え香芝市畑配水場タンク前からすぐの登山口に到着。
雄岳山頂まで2.4kmの標識を見て、いよいよ登山の開始、枯れ松葉が堆積された登山道を踏み締め進み、途中、谷川と並行した山道をその谷川のせせらぎを横目に、静かで心地良い木々の中の緩やかな山道を暫く進み、雄岳山頂まで1.5kmの分岐地点まで進み、この辺りから山道は傾斜が急で厳しくなり、丸太で整備された長く続く階段や石が並べられた階段等々を喘ぎながら一歩一歩踏みしめながら足取りは重く、途中、何度か休憩を取りながら上り進み、山頂近くのでは木の間から眼下の大和盆地の景色を眺め暫し癒されながら、登山口から約1時間を経て、山頂手前の「大津皇子墓」に到着、ほっと一息小休止を取りました。

ここで、尾花スタッフから「大津皇子」に関わる歴史的話題を、「大津皇子」は天武天皇と大田皇女(おおたのひめみこ)の間に生まれた第3皇子で、皇位継承の争いに巻き込まれ、24歳の若さで命を絶たれた悲劇の皇子として知られています、二上山に葬られた弟をしのび姉の大来皇女(おおくのひめみこ)が『うつそみの人なる我(われ)や明日よりは 二上山(ふたかみやま)を弟背(いろせ)と我が見む』と、詠みました、この歌によって二上山は「大津皇子」とゆかりの深い山として知られるようになりました、等々の話題を拝聴しました。
この辺りで、天候が若干不順となり小雨程度の降雨がありましたが、「大津皇子」の墓から、暫く進んで山頂近くに鎮座する、豊布都霊(とよふつのみたま)神と大国魂(おおくにたま)神を祀る「葛木坐二上神社(かつらぎにいますふたかみのじんじゃ)」を経て、雄岳山頂に到着、山頂を後にして整備された木板の階段や丸太の急な階段等を下り進み、雄岳と雌岳の中間のくびれた鞍部の「馬の背」に11時50分頃到着、ここで昼食休憩を摂りました。

満開の桜の下、心配された雨も止み、雲間から日差しが射す中で昼食を済ませ「馬の背」から急な階段を上りながら大阪方面に目をやれば、遥か霞のかなたに「あべのハルカス」を眺望しながら雌岳山頂へ、山頂広場でも満開の桜に疲れも癒され、又、春霞の中、大和三山を中心に大和盆地の素晴らしい景色に目を引かれ、又、その遠くは大和青垣の山々から多武峰から吉野連山を、又、南に方向を向ければ重なる金剛・葛城の山々を眺望し、雄岳・雌岳に到達した満足感を味わいました。

午後は、12時45分雌岳の南側から下山、急峻な狭い道を丸太等で整備された階段を下り、眼前には金剛・葛城の連山を望みながら下り岩屋峠に到着、金剛・葛城方面はここから竹ノ内街道を経て南方面へ進みますが、奈良ウオークは左に進んで更に急峻な鬱蒼とした木々の中の坂道を、途中、所々では岩から染み出た水で泥濘の山道を下り進み、約30分でひっそりとした佇まいの中の「祐泉寺」に到着、ここで急な山道は終わり、舗装された緩やかな下り道を東へ進み、崖の中腹には石仏三体と「裏向き不道明王」の小さな祠を見ながら、のんびりと魚釣りをしている釣り池を過ぎ、二上山を下りたところの尾根の上に綺麗に整備された「鳥谷口(とりたにぐち)古墳」が、この古墳が真の大津皇子の墓とする説があります。
急な階段を上り覆屋の中の横口式石槨(組合せ式家型石棺状)を覗き込む参加者も見受けられ、さらに進んで、當麻山口神社の鳥居北側に、真柱一本のみで宝形(ほうぎょう)造りの瓦屋根を支える総欅作りの風変わりな建物で、小振りながら、重厚な風格を備える珍しい建築遺構の「傘堂」へ、ここで小休止を取り、さらに進んで「當麻寺」の「北門」手前を右へ進み、少しして「三角公園」で列詰めとトイレ休憩を取りました。

休憩後、「北門」から「當麻寺」境内を通り抜け「東大門」へ出て、門前の美しい町並みが続く、古い町家や重厚な建物及び土産物店が並ぶ一直線に伸びる参道を進み、国道169号を渡り、相撲の開祖「當麻蹴速(たいまのけはや)塚」及び「葛城市相撲館」を経て、14時20分頃に近鉄・当麻寺駅に到着、ここで40数名の参加者と分かれ、残る参加者は更に進んで国道168号を渡り、暫くして進路は北上、二上山を左手に見ながら、今日、登ってきた山の稜線を思い思いに眺め、達成感を味わいながら、先頭は14時50分頃、アンカーは10数分遅れでJR・五位堂駅に無事ゴールいたしました。
途中、2・3人リタイヤされた方もおられましたが、今日のウオーキングはミニ登山ウオークで厳しい面もありましたが、皆様は元気に完歩されました、大変お疲れ様でした。