今回の例会は、バスウオークで御杖村の「岡田の谷の半夏生(はんげしょう)園」を訪れました。
この半夏生はドクダミ科の高さ約60cmの多年草で、葉のいちばん上の数枚の表面が白く色づき、季節の夏至から数えて11日目の日を「半夏生」と呼び、その頃に色付くことから、その名が付いたとも言われていて、この時期の7月上旬から下旬が見頃となっています。
事前に参加予約した163名はバス4台に分乗して桜井駅を9時10分過ぎに出発、途中、国道165号から国道369号に入り、宇陀市及び曽爾村を経て御杖村へ、大型バスが土屋原集落内に入れないので国道369号の土屋原トンネル手前で下車、ここから出発地の御杖村立「土屋原公民館」に向かう途中、土屋原集落内に鎮座する「春日神社」へ参拝、境内には樹齢400年とも言われる保護樹木の「イチョウ」の木があり、普通の葉に混ざって筒状になった珍しい葉が付くことから「ラッパイチョウ」と言われる大木がありますが、残念ながら今の時期はその様な葉を見ることは出来ませんでした。

神社を後にして、10時30分頃「土屋原公民館」に到着、出発式では御杖村役場の村づくり振興課長の今西様から歓迎の挨拶を受け、ストレッチ体操の後11時頃スタートしました。
今日のコースの御杖村には東西に「伊勢本街道」が通り、江戸時代にはお伊勢参りの宿場町として栄えた、自然に囲まれた山間の村で、その街道の往時を忍びながらウオークしました。
太陽の強い日差しを浴びながら、土屋原集落から「笹及(ささぎ)川」が並行する緩やかな坂道を、所々で、道路沿いに植えられた満開の紫やピンク色等様々な紫陽花に見とれて進み「笹及川」と分かれ、国道から山道に入り杉林の間道を進み「桜峠」へ、峠を越えると間もなくドーム型の珍しい御杖村唯一の小学校に出て広い運動場沿いを回り、再び暫く国道沿いを進み菅野(すがの)集落に入り、元小学校だった木造校舎跡の「みつえ体験交流館」に12時頃到着、交流館の教室や101mの長い廊下の一部をお借りして昼食休憩を摂りました。

午後は12時40分過ぎスタートして間もなく、小さな森に囲まれた「四社(ししゃ)神社」へ、境内には菊の花に似た模様が浮き出ている不思議な「菊花石」や「ぼけふうじ」の石を撫でたりして神社を参拝の後、山沿いの旧旅籠が残る菅野集落内を進む途中、空は明るいのに突然の雨が降り出し、傘や合羽を着ての長い列が続き、集落沿いの「菅野川」から分かれて杉林が林立する山間の上り道を約1km進み「牛峠」を越えてすぐの広場で、列詰め休憩を、雨も小休止しました。
休憩を終え、坂道を下り進む途中、再び小雨が降り出す中、神末(こうづえ)集落の森の中に鎮座する「御杖神社」へ、この神社は第11代垂仁(すいにん)天皇の皇女「倭姫命(やまとひめのみこと)」が勅命を受け、天照大神のご神霊を奉じる大神宮の候補地を求めてこの地を訪れ、候補地の印として自らの「杖=御杖(おんつえ)」を残した、その伝説の「杖」を祀った神社であることから「御杖神社」の名がつき、また、御杖村という名前の由来ともなっています。
境内には、多くの大きな杉が聳え、特に拝殿の両脇には「上津江杉(かみつえすぎ)」と呼ばれる樹齢600年以上の御神木があり、神秘的な雰囲気でした。

雨もすっかり上がり、神社を後にして、集落から離れて山の中の小道を進み、山の深い緑に囲まれた、奈良県景観資産に指定されている「岡田の谷の半夏生園」へ、約3,000uに渡って群生している「半夏生」は正に緑の上に白い絨毯を敷いたような美しい光景で、夏のひと時を癒されながら「園」を一周、この時期この場所でしか見られない「半夏生」の広がる風景を堪能されたのではないでしょうか。
「半夏生園」から、神末集落を後にして、尾根沿いの緩やかな坂道を上り「佐田峠」へ、峠の左側の山肌に小さな3つに折れた「首切り地蔵」が祀られていて、峠を越えると視界が大きく開け、前方には山頂が雲に覆われた「大洞(おおぼら)山」を眺望、雲間からは太陽が照り付け、山里の青々とした田園風景を望み進み、後続の列は大きく離れ離れとなりながら、ゴールの「道の駅・姫石の湯」に先頭は14時50分頃、アンカーは約15分遅れで到着しました。
道の駅では、各自思い思いに御杖村名物の土産等の買物を済ませ、バスに乗り込み15時15分頃出発、疲れた体をバスに揺られながら、16時30分頃JR・近鉄・桜井駅に到着しました。
今日は、少し雨にも見舞われましたが、美しい自然に囲まれた山間の奈良県の東の端、三重県との県境に位置する御杖村のウオークを楽しまれたのではないでしょうか。