未明から降り出した雨の中、JR高田駅近くの大和高田市総合体育館軒下をお借りして受付を開始、熱心な会員を始めとした36名の皆様方に参加いただきました。
今日のコース「横大路」は、奈良盆地を東西に貫く古代からの道で、大阪府堺市から二上山の南麓・竹内峠を越えて、葛城市長尾(長尾神社)に至る全長約30qの「竹内街道」から繋がり、長尾から橿原市八木町を経て、東端の桜井市外山(とび)まで、難波京と飛鳥京を結ぶ官道のひとつとして、約1400年前に整備された全長約13kmの道です。
昨年4月に日本遺産に認定された最古の国道で、近世・江戸時代になると「伊勢神宮」に通じる「横大路」は初瀬街道又は伊勢街道と呼ばれました。
出発式では、大和高田市まちづくり振興室長の仲田様より歓迎の挨拶を受け、又、お土産も頂戴して、降りしきる雨の中スタッフを含む参加者59名は元気に9時50分頃スタート、最初に訪れた不動院(大日堂)を出て間もなく「大和高田さざんかホール」前へ、時刻は丁度10時、森をイメージした大きな「からくり時計」が動き出し兎や熊など森の動物たちの人形が現れ「森のくまさん」のメロディーが流れ、参加者は暫し楽しそうに見入っていました。
さざんかホール前を後にし、天神橋商店街から「高田御坊」といわれている「専立寺」へ、1600年の創建で境内の重厚な太鼓楼を見て「大中公園」に進み、ここでトイレ休憩を取りました。

公園を後にして、いよいよ「横大路」に入り一行は東へ進み、暫くして「長谷本寺」へ、寺では雨にも拘わらずご住職様及び地元ボランティアガイドさんのお迎えを、ガイドさんからは寺にまつわる説明を受け、又、ご住職様のご厚意により本堂を開放していただき、普段は見られない御本尊の「十一面観音菩薩像(県指定文化財)」を拝観し、説明ではこの観音像を造像したのち、同じ木を使って桜井市初瀬の「長谷寺」の「十一面観音像」を作ったということで、そこから寺の名前が「長谷本寺」と由来しているという事でした。
「長谷本寺」を後にし、狭い一方通行の古い家並みが残る道を東へ、JR和歌山線を渡って間もなく、初瀬・伊勢街道の旅の「道しるべ」として建てられた、ひときわ存在感のある大きな「大神宮の高燈籠」を見ながら、降りしきる雨の中、交通量の多い狭い道を進み、橿原バイパスの地下道をくぐり少しして「横大路」から少し逸れて、狭い路地を北へ進み「蘇我入鹿(そがのいるか)」ゆかりの神社で、路地の一角に鎮座する「入鹿神社」と隣接する「正連寺大日堂」に進み参拝の後、雨により当初予定していた今井町河川敷公園での昼食休憩は困難な為、少しコースを変更してJR畝傍駅に向かい12時頃到着、駅舎の軒下をお借りして昼食休憩を摂りました。

午後は12時40分スタート、この頃から空模様も明るくなり同時に雨も小康状況となり、畝傍駅から北へ進み、再び「横大路」に入って大和の古道「下ツ道」と交差する「八木札の辻」を通過して「山之坊山口神社」を経て、次に「中ツ道」と交差した場所に鎮座する「桜井西之宮・三輪神社」へ、境内南西隅には古代寺院の跡と思われる礎石が残っていて、又、鳥居の脇には「おかげ参り」で伊勢街道の目印になったという大欅の古木で、神社の「御神木」となっている「大槻(おおつき)の木」があり、幹はかなり空洞になっていますが、それを、ものともせず、そびえ立つ古木に強い生命力が感じられ元気をもらえたようでした。
神社を後にして、時々、雨粒が落ちる中、古民家も多く残る町並みを進み「横大路」と交差する「上ツ道」を横断し、更に東進してゴールのJR・近鉄・桜井駅に14時過ぎ無事到着しました。
参加者の皆様は雨の中、いにしえの往時に思いを馳せながら元気にウオーキングを楽しんでいただいたと思います、お疲れ様でした。