各地で桜の開花だよりが聞かれる昨今、本日開催の3回目となる特別大会「奈良盆地一周ウオーク」は、桜井市の「知恵の文殊さん」として親しまれる「阿部文珠院」を経て、標高約300mにある山村「高家(たいえ)の里」から明日香路を巡り、近鉄・飛鳥駅までの14qを歩きました。
午後遅くから雨が降るとの天気予報の中、桜井駅から少し南に位置する、桜が咲き始めた「桜井市昭和公園」へ参加者を誘導、公園で受け付けの後、恒例の出発式を終え9時50分頃、曇り空の中138名は元気にスタートしました。
公園から市道を南へ進み、桜井小学校前を経て、西へ急坂を上り越え日本三文珠の一つの「阿部文珠院」へ、大化の改新(645年)の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)の氏寺として建立されたというに寺院で、ご本尊は「三人寄れば文殊の知恵」の格言で有名な文殊菩薩(総高7m)で、鎌倉時代を代表する仏師・快慶の作で国宝です。
ちらほら咲きの多くの桜が植わる境内の見物とトイレ休憩を終え「文珠院」を後にし南へ、桜井市市街地を抜け生田地区に鎮座する「八幡神社」裏を通り過ぎて間もなく、家並が途切れ田園風景が大きく広がり、前方を見上げる方向には桜井市南部に位置する多武峰の山々を望み、この辺りから薄日が射し出し、約2qの道のりが続く急な上りの坂道を進み、途中、休息を取りながら、後方を振り返れば、遠く眼下には霞む奈良盆地を眺望し、標高約300mにある「高家の里」へ、のどかな山村の風景や路傍にたたずむ10体の石仏等を眺めながら、しばしの休憩を取りました。

休憩を終えた後、前方に、霞む金剛・葛城の山々を眺望しながら「高家の里」を後にして「明日香路」を目指し、途中、田圃の片隅に今ではほとんど見られない、山村の風物詩になっている、稲わらを保存しておくための、珍しい「藁のすすき」を見ながら、咲き始めた山桜や雑木林の山間の坂道を約1q下り、桜井市を後にして「明日香の里」へ、視界が大きく開け、今も原風景が残る明日香村八釣地区へ、その鎮守の森にひっそりと鎮座する「第23代顕宗(けんぞう)天皇」が祀られている「弘計皇子(おけのみこ)神社」を通り抜け、飛鳥地区に進み、毎年2月に行われる奇祭「御田植神事(おんだ祭り)」が行われる「飛鳥坐神社」を経て、「県立万葉文化館」に11時50分頃到着。
この文化館は「万葉集」を中心とする古代文化に関する総合文化施設で、企画展示室や万葉・図書情報館、ミュージアムショップやレストランも備え、飛鳥の観光拠点にもなっていて、美しく整備された庭園で、暖かい日差しを浴びながら昼食休憩を摂り、食後は、館内を見学される方が多く見受けられました。

午後は12時40分スタート、前方に甘樫丘を望み明日香の長閑な風景が広がる中に「飛鳥京遺跡」が随所にある一つの「飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡」へ、この宮跡は7世紀半ばの皇極天皇(35代天皇・女帝)の宮殿跡で遺構等を眺めながら、古い町屋や民家のきれいな街並みの中から、国営飛鳥歴史公園石舞台地区へ進み、石舞台古墳でしばしの休憩を取りました。
次に、同じく歴史公園の祝戸地区へ、山麓の緑に囲まれた遊歩道の坂道を上り進み、途中、稲渕地区の美しい棚田風景を望みながら、この辺りから太陽は雲に隠れ空模様が怪しくなってきましたが、遊歩道から農免道路に出て間もなく、視界が開け奈良盆地に浮かぶ畝傍山が、その向こうは霞む二上山等の山々を望み、農免道路から里山の集落が点在する田畑の狭い道を上り下りして、明日香地区の西南部に位置する、歴史公園高松塚地区へ進み、極彩色の女子群像等が描かれた壁画が発見された「高松塚古墳」へ、ここで、最後のトイレ休憩を済ませ、高松塚地区を後にして、心配された空からは肌に感じるような雨粒一粒二粒と降り出しましたが、大きな雨にならず、近鉄・飛鳥駅に14時頃無事にゴールしました。