第5回「大和の国中・奈良盆地一周ウオーク」は、大和盆地の南端に位置する御所市を歩きました。
JR・近鉄・吉野口駅をスタートして「巨勢(こせ)の道」へ、「巨勢の道」は飛鳥から高取町を経由して、ここ吉野口駅がある古瀬地区から五条市を経て和歌山に至る古道で、その「巨勢の道」を「栗阪峠」から「御歳(みとし)神社」を経て「船宿(せんしゅく)寺」へ進み、「風の森峠」から「金剛・葛城山」の東側山麓の標高約300m~150m付近を南北に走る山裾の道「葛城古道」の18㎞をウオーク。

雲一つない晴天に恵まれ、強い日差しが照り付ける中、参加者160名は駅前広場を9時50分頃元気にスタートして「巨勢の道」へ、古瀬地区をしばらく進んで最初に訪れたのは、奇祭の「引合餅(ひきあいもち)行事」が開催される「川合八幡神社」へ、この祭は毎年10月に開催され、藁で編んだ袋の中に約80個の餅を入れた「コグツ」と呼ばれる袋を祭壇から数回落とした後、子ども達が境内を引き回し、最後に中の餅を配るという祭事で、社殿には過去の「コグツ」が保存されていました。
神社を後にして、新緑に覆われた美しい里山風景の山間の長閑な朝町地区へ集落が点在する、なだらかな上り下りが続く約2.5kmの道を長い列は整然と歩みを進め「栗坂峠」へ、視界が大きく開け、「金剛・葛城山」の雄大な山並が目の前に、迫力あるその景色を眺めながら峠を下り進み、ご神体山とする「御歳(みとし)山」の北麓に鎮座する「葛木御歳神社」に10時50分頃到着、気温も相当上がり、水分補給を兼ね参拝と共に列詰め休憩を取り、神社を後にして、「巨勢の道」となっている田圃の狭いあぜ道を、水が張られた田圃には田植えが間近で、そのあぜ道を暫く進み、葛城川上流と並行する一般道を南へ進み、船路(ふなじ)地区集落へ、山裾の高台にある花の寺でツツジの名所として知られている「船宿寺」に、今は新緑に覆われた門前でトイレ休憩を取りました。

休憩の後、船路地区の長閑な風景の山裾の緑に覆われた狭い急な坂道を約1km南へ上り進み「風の森峠」へ、ここから「葛城古道」に入り、国道24号の鴨神交差点を横断して緩やかな坂道を西へ上り進み、風の森地区の田園風景が広がり、前方には金剛・葛城の山並みを目の前に望みながら、金剛山東側山麓の鴨神地区集落内に鎮座する「高鴨(たかかも)神社」へ先頭は12時前に到着、この神社は、京都の賀茂神社(上賀茂・下賀茂)を始めとする全国の「鴨・賀茂・加茂」神社の総本社と称されています。
朱色の鳥居から鬱蒼と茂る木々の静なたたずまいの境内に入り、暑さを凌ぎながらアンカーの到着まで10数分休憩の後神社を出発、神社の西側を回り歩みは緩やかな新緑に覆われた上りの道を北へ進み、目前の高く上には「山麓線(県道30号)」の橋等を仰ぎ見ながら進み、視界が開け金剛山山麓の高台に位置し田園風景が広がる伏見地区へ、暑さの中時折、金剛おろしの爽やかな風を受け癒されながら、遠くに多武峰の山々や大和盆地が見え隠れする景色を眺め、伏見地区の点在する集落を抜け、「山麓線」と合流、急坂を上って古刹で歴史ある「吐田(はんだ)極楽寺」に先頭は12時30分頃、10数分遅れでアンカーは到着しました。
コースのほぼ中間地点に位置するこの「極楽寺」の広い境内をお借りして、本堂や珍しい鐘楼門、美しく手入れされた境内の庭園の木陰等で昼食休憩を摂りました。

午後は13時20分出発、「山麓線」から柿畑が広がる坂道を下り南郷集落に鎮座する「住吉神社」から「葛城古道」を北へ、新緑に覆われた葛城山を望みながら田園風景の中を、更に緩やかな坂道を下り佐田地区集落から古い民家が軒を連なり重要文化財指定の「中村邸」など歴史の重みを感じる長柄地区集落に進み、築100年の大正レトロな「旧長柄郵便局舎」へ、現在はカフェと資料館として生まれ変わった「郵便名柄館」の裏には「郵便庭園」が、昔懐かしい多くの切手の大きなレプリカが飾られていて興味深く見て回りました。
更に歩みを北に進め「一言主(ひとことぬし)神社」の大鳥居から西に方向転、杉並木の参道を進み、葛城山の東麓に東面して鎮座する「一言主神社」へ、長い階段を上り拝殿で「一言だけ」を願い、暫く休憩を取りながら神社を後にして、葛城山裾の狭い道や田畑の畔道を進み杉林を抜けると、視界は大きく開け前方には大和盆地を望みながら、楢原地区内にある「九品寺」前の広場で最後の休憩の後、田園風景がさらに大きく広がり右前方は大和盆地が「畝傍山・香具山・耳成山」の大和三山等を望み、遠くは大和青垣の山並みの大パノラマを眺望しながら、道路中央にある巨大な石に「天上道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道」の6地蔵が彫られている「六地蔵石仏」へ、ここで「葛城古道」と分かれ東へ歩みは下り進み「鴨山口神社」から櫛羅地区の田園の中の狭い道を大正小・中学校を経て「柳田川」沿いの緑が映える桜並木堤防道路を進んで、国道24号手前でゴールとし、先頭は15時30分頃、アンカーは10数分遅れで到着、参加者の皆様は、JR及び近鉄で夫々帰途に着かれました。
今日の気温は30度以上に上昇し、5月にして早くも、真夏日となり暑い一日となりましたが、18kmの長距離ウオークを元気に完歩され、お疲れさまでした。