うるはしの大和路一周ウォークシリーズUの最終回は御所を出発し、葛城山の麓から二上山の麓、そして葛下川沿いに王寺まで23qを歩きます。距離は長いですが、歩きやすい道です。こまめに水分補給できるよう、多めに飲料をご持参ください。

笛吹神社…正式名は葛城坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)。境内には日露戦争の戦利品として奉献された大砲があります。いかつい神社名ですが、楽器の上達を願う人の崇敬が篤く、全国から奉納演奏に多くの人が訪れ、笛吹神社として親しまれています。
綿弓塚…松尾芭蕉が門人の苗村千里(なえむらちり)宅に宿泊した時に詠んだ「綿弓や 琵琶になぐさむ竹の奥」の句碑が立っています。近くの民家を整備して作った休憩所には、芭蕉の史料などが置かれています。
當麻寺…中将姫が一晩で織ったと伝えられる當間曼荼羅を本尊としています。仁王門を入ってすぐの鐘楼に架かる梵鐘は白鳳時代のものと考えられ、日本最古級とされています。そこから見える二上山が美しく見えます。
達磨寺…片岡山飢人伝説に由来する、聖徳太子創建の寺院です。境内には達磨大師の杖から一夜にして芽が出たという“一夜竹”や太子と達磨大師が唱和したという“問答石”があります。