今回は、神武天皇を祀る磐余神社、古代豪族の蘇我氏に関する宗我坐宗我都比古神社、古代氏族の忌部氏の祖を祀る天太玉命神社を巡ります。その後、おふさ観音で夏の風物詩“風鈴祭り”を楽しみます。
磐余(いわれ)神社…祭神は神武天皇(カムヤマトイワレヒコスメラミコト)。『記紀』では橿原の地に宮を定めた初代天皇とされています。本殿は一間社春日造です。
宗我坐宗我都比古(そがにますそがつひこ)神社…古代豪族蘇我氏の祖を祀り、江戸時代には「入鹿宮」とも称せられていました。本殿は流造り。屋根が直角に曲がった形をしています。
天太玉命(あめのふとたまのみこと)神社…飛鳥時代まで祭祀を担っていた、忌部(いんべ)氏の祖を祀っています。本殿は千鳥破風を付けた流造り。両脇には春日造の摂社が建っています。各神社の本殿の違いに注目して見るのも面白いのでは…。
おふさ観音…この地で暮らす「おふささん」という娘が、「鯉が淵」のそばを歩いていると、白い亀の背中に乗った観音様が現れました。池の側に小さなお堂を建て、そこに観音様を祀ったのが始まりです。7月1日から2か月間、2,000を超える風鈴が境内に吊り下げられ、涼やかな音色を奏でます。見どころに載せている写真は、風鈴祭りが開催された時の写真です。