今回は、紅葉の時期にはひと際賑わう竜田川から、聖徳太子ゆかりの法隆寺が建つ斑鳩の里へ、13qのコースを歩きます。暑い中にも、吹き抜ける風に秋の気配を感じながらのウォーキングを楽しみます。
竜田川…在原業平は「千早ふる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」、また能因法師は「嵐吹く三室の山のもみじ葉は 竜田の川の錦なりけり」と、竜田川の紅葉を詠んでいます(百人一首でおなじみですネ)。“竜田揚”はこの竜田川が語源になっているとのことです。
藤ノ木古墳…6世紀後半ごろに築造された円墳で、大きな盗掘を受けず、東アジアでも超一級の金銅製馬具のセットが石室内から出土しました。入口から石室内が見られるようになっています。
斑鳩三塔…法隆寺五重塔、法輪寺三重塔、法起寺三重塔を総称して斑鳩三塔と呼ばれています。法隆寺の伽藍配置は東に金堂、西に五重塔が配されています。その五重塔は我が国に現存する最古の塔で、5層の逓減率が大きいため、安定した外観を見せています。法輪寺三重塔は昭和19年の落雷により焼失しましたが、作家の幸田文や信徒の尽力があり、昭和の名工西岡常一により再建されました。法起寺三重塔の高さは法輪寺三重塔と同じ、24mあります。金堂と塔の位置が法隆寺と逆で、法起寺式伽藍配置と呼ばれています。