今回は、平城宮跡の北側に群在する佐紀盾列(さきたたなみ)古墳群を巡ります。住宅街の中に静かに横たわる古墳群。その静かな気持ち良い道を歩きます。
佐紀盾列古墳群…全長200mを超える大型前方後円墳7基を含む、日本最大級の古墳群の一つです。4〜5世紀を中心に築造されたと考えられ、大和王権の大王の墓を含む古墳群と考えられています。
ウワナベ古墳、コナベ古墳、磐之媛陵(ヒシアゲ古墳)…佐紀盾列古墳群の東側に築かれた古墳群です。5世紀頃に築かれたと考えられ、ウワナベ古墳、コナベ古墳は陵墓参考地とされ、磐之媛陵と併せて宮内庁が管理しています。
日葉酢媛陵(佐紀陵山古墳)、成務天皇陵(佐紀石塚山古墳)称徳天皇陵(佐紀高塚古墳)…佐紀盾列古墳群の西側に築かれた古墳群。4世紀頃に築かれた古墳群です。右に日葉酢媛陵、左に称徳天皇陵と母子仲良く並んで眠っています(日葉酢媛は垂仁天皇の皇后で、成務天皇はその子供)。この御陵の間を縫うように進む道はとても静かで、気持ちの良いところです。
神功皇后陵(五社神古墳)…全長275mの前方後円墳で、佐紀盾列古墳群中、最大の古墳です。以前は日葉酢媛陵が神功皇后陵とされていましたが、現在の御陵に日葉酢媛陵に献納されていた灯籠が、移設されました。
添御県(縣)坐神社(そうのみあがたにいますじんじゃ)…添は、古くは奈良市近辺の地名。御県は大王(天皇)に献上するための野菜を栽培する神聖な御領をいいます。格式のある式内社、御県神社の一つとしてだけでなく、農業の神として篤く崇敬されました。
平坦で、歩きやすい、とても気持ちの良いコースです。皆様のご参加をお待ちしています。