うるはしの大和路一周ウォークは、神話のふるさと葛城古道から巨勢の道を歩きます。あちらこちらにろう梅が咲いています。近づく春の気配を感じながらの18kmです。
葛城古道…奈良盆地の東側の「山辺の道」に対し、西側にある「葛城の道」は、金剛山・葛城山の麓を南北に走る古代の主要道路でした。重要な遺跡や由緒ある社寺が点在しており、歴史のロマンを感じさせる道です。それだけでなく、大和三山や遠くに大峰山系が見える素晴らしい景色が楽しめます。
六地蔵…葛城古道に入る手前に、大きな石に彫られた六地蔵があります。この六地蔵は室町時代に彫られたものですが、地蔵信仰が広まる中で、六地蔵は各地に作られていきます。人は生前の行いの如何によって、死後に地獄・畜生・餓鬼・修羅・人・天の六道を転生するといわれ、その辻々でお地蔵さまが救いの手を差し伸べてくださると信じられていました。
巨勢路…古くは巨勢氏の本拠になった地で、北へ飛鳥、東は伊勢、南は吉野、そして西に紀州へと至る交通の要衝でした。「巨勢山のつらつら椿つらつらに 見つつ偲ばな巨勢の春野を」の有名な万葉の歌があります。
川合八幡神社…毎年秋に「ヒキアイモチ行事」が行われます。藁で編んで、中に餅を入れた『コグツ』と呼ばれる袋を担いで石段を駆け上がります。そして、『コグツ』についた綱を子供たちが引き回し、最後に中の餅が配られます。拝殿に、その『コグツ』がたくさん吊り下げられています。