大和民俗公園…大和郡山市の矢田丘陵の東部に位置し、園内には有形・無形の民俗文化財を収集する県立民俗博物館(ならみんぱく)があります。県内各地の典型的な民家を園内に移築展示した特徴的な総合公園として、昭和49年(1974)に開館しています。大和民俗公園は、26.6haの広大な敷地を有する都市公園で、自然との共生の場「里山」を活かしながら「みんぱく梅林」「みんぱくしょうぶ園」のほか四季折々の草花や、森林浴・ウォーキングなども楽しんでいただけます。
本日の下見では花菖蒲園から北出口に向かう道路脇にサトザクラの「関山」という品種の桜が満開で見事でした。サトザクラの八重咲品種で、花は紫紅色です。花弁は30〜50個もあります。本日も一部は散りかけていましたので本番の4月18日には散ってしまいそうで残念です。
追分本陣 村井家住宅 (内部は未公開)…奈良から暗峠、現国道308号線を越えて大阪に至る街道沿いに位置する本陣跡の民家です。奈良市内の最西端、矢田丘陵を越え、次いで生駒山を越える暗峠は、その昔、伊勢本街道と呼ばれる幹線道路で、家の前の辻は奈良・伊勢、大和郡山の分岐点になるため「追分」と呼ばれていた。この角地に建つ村井家住宅は奈良市内では珍しい宿場建築として奈良市の文化財に指定されています。江戸後期(19世紀初頭〜中期頃)の建築と言われる洗練された大和棟の茅葺屋根です。
大和国鹿島香取本宮…郡山城主の大和大納言「豊臣秀長」の時代より、鎮守の森として鹿島・香取の神を勧請して、この地において祀ったことが大和国鹿島香取本宮の始まりです。ご祭神は、武甕槌命神(鹿島神)、経津主命(香取神)の2神で、どちらも日本神話で「国譲り」を成功させた武勇の誉れ高い神様です。この神社は氏子というものがおらず、参拝者だけで成り立つ単立神社です。境内では2頭の白い神馬(鹿島号と香取号)が飼われており、七五三の際には子供を乗せていただけます。