今回は、新緑を満喫し、緑が目にやさしい「北山の辺の道」を歩きます。
白川ダム…旧白川池を嵩上げした農業用ダムです。ヘラブナの釣り場としても人気があります。周辺は公園や遊歩道として整備されています。湖面に新緑が映る今が見時です。
円照寺(山村御殿)…中宮寺、法華寺と共に、大和三門跡の一つに数えられています。門跡寺院とは皇族や、旧貴族の子女が住職を務める寺院です。華道「山村御流」の家元でもあります。残念ながら、中は非公開です。
崇道天皇陵…崇道天皇とは、桓武天皇の弟で、皇太子でもあった早良親王に贈られた呼称です。親王は「藤原種継」暗殺事件に巻き込まれ、皇太子も廃されます。無実を訴える為、絶食をします。が、淡路へ配流の途中憤死されます。その後、疫病の流行、洪水の多発、要人の死亡など、不幸事が続きます。これは早良親王の祟りであるとされ、「崇道天皇」と追称され、大和国に移葬されました。御陵前の「八ツ石」は早良親王が死に臨んで九つの石を投げ、石が落ちた所に葬って欲しいと遺言され、そのうち八ツの石が見つかったことから、この地に葬られましたという、言い伝えがあります。
八阪神社…八阪神社の建つ鹿野園(ろくやおん)町は、奈良市の東部一帯をインドの五大聖地になぞらえた地名の一つ(忍辱山、誓多林、大慈山、菩提山)です。地元では「ろっきゃお」と呼ばれています。
新薬師寺…天平十九年、聖武天皇の病気平癒を祈って、光明皇后が創立されました。大仏造立中に体調を崩された天皇の病気を治すため、都とその近郊の名高い山、清らかな場所で薬師悔過がおこなわれ、都と諸国に、薬師如来像7躯を造立し、薬師経7巻の写経を命じられました。これをきっかけに、高円山、春日山の麓に、新薬師寺が造営されました。
春日大社、興福寺も通ります。