今回は、聖林寺裏山の四国八十八ヶ所ミニ遍路巡りと忍阪の美しい里山の自然を楽しみます。

土舞台…聖徳太子が少年を集めて伎楽の舞を習わせたところと伝えられ、いわばわが国最初の国立劇場といったところです。桜井市出身の文筆家保田與重郎の揮毫による碑が立っています。
聖林寺四国八十八ヶ所ミニ遍路…戦前には多くの人が訪れていましたが、戦後になっていつの間にか忘れられていました。20年ほど前に発見され、地元の方たちの力で安全に歩けるように修復されました。寺の門前付近から遍路道が始まり、道中2対の石仏が並ぶ約1時間の遍路道です。四国八十八ヶ所巡りをしたのと同じ御利益が得られます。
石位寺…白鳳時代の石造「伝薬師三尊石仏」(重文)が安置されています。無住のお寺ですが、忍阪区の住民の手によって大切に守られています。ちょっとした高台に建っているので、周辺の田園風景が楽しめます。
神籠石…地元では「ちご石」と呼ばれています。神武天皇東征の時、天皇がこの地にいた八十建(やそたける)を討つとき、この石に隠れて敵を討ったとの伝説があります。
舒明天皇陵…段ノ塚古墳。不整形の八角形墳ですが、わが国最初の八角形墳で、舒明天皇から曾孫の文武天皇まで八角形墳が造られ続けられました。
忍阪坐生根神社…大神神社と同様本殿がなく、後方の宮山を御神体としています。御祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)、天津彦根命(あまつひこねのみこと)。拝殿北には神が鎮座するといわれる磐座があり、石神さんと呼ばれています。