今回は、小泉の里から矢田丘陵を、矢田寺〜松尾寺まで縦断し、平群の里まで歩きます。
不動院‥1672年創立の天台宗醍醐寺三宝院の末寺です。本尊は、木造愛染明王坐像です。ささやかですが愛染まつりも行われます。明治以前は山伏寺で、松尾寺へ上る修験者の取り締まりを行い、挨拶なしでの登山はできなかったようです。境内には、石造りの十三重の塔が有ります。
矢田寺(金剛山寺)…今から約1300年前、大海人皇子が壬申の乱の戦勝祈願の為、矢田山に登られ、即位後の白鳳4年に智通僧正に勅せられ7堂伽藍48坊を造営、十一面観音と吉祥天女を本尊におまつりしたのが始まりです。弘仁年間に、満米上人により地蔵菩薩が安置されて以来、地蔵信仰の中心として栄えました。境内一杯にアジサイが植えられ、今では「アジサイの寺」として有名です。
国見台展望台…矢田丘陵にある展望台で、晴れた日には眼下には大和盆地が一望でき、北は若草山、南は大和三山、正面には大和高原の山々(竜王山、鳥見山など)が眺められ、「素晴らしい」の一語です。
松尾寺…日本最古の厄除け霊場で、毎年「初午」の日には臨時バスも運行され、多数の参詣者でにぎわいます。真言宗醍醐寺派の別格本山で、本尊は千手観音です。開基は舎人親王と伝わっています。室町以降は、「修験道当山派」の拠点として栄えました。シーズンには、[バラ]や[ユリ]の花も見られます。夏休みには小学生の体験修行も行われています。
山道を歩きますので、ステッキをお持ちの方は、必ず、ご持参ください。