「うるはしの大和路一周ウオーク」は4回目の開催となりました、天候にも恵まれ295名の参加者は、桜井から飛鳥へ至る古代の幹線道路であった「磐余(いわれ)の道」から明日香路を経て、JR・吉野口駅までの長距離22kmを歩きました。
桜井駅前で受付を終え、順次参加者は桜井駅から少し南の「桜井市昭和公園」へ移動、出発式後、9時50分頃晴天の中元気にスタートしました。
公園から県道154号を南へ約1km進み奈良情報商業高校から住宅地を抜け最初に訪れたのは、日本三文殊の一つで「智恵の文殊さん」として親しまれ、学業成就の祈願に訪れる人も多い森に囲まれた「安倍文殊院」へ、御本尊は「三人寄れば文殊の智恵」の格言で有名な文殊菩薩です。
若干の列詰めとトイレ休憩を終え境内を通り過ぎ、西側の一般道路を南へ市街地を抜けまして県道15号「磐余の道」へ出てからは歩道上の緩やかな上りの坂道を進み、視界が開け田園風景が広がり、前方の多武峰の山々の山肌が青葉・若葉に萌え映えるその風景を眺めながら、また、左手方向の高台にある奈良県農業大学校を改編し今年度に開設された「なら食と農の魅力創造国際大学校」の珍しい建物を望みながら約2qを南へ進み、国の特別史跡に指定されている「山田寺跡」に到着、咲き誇る藤棚を見ながら列詰め休憩を取りました。
「山田寺跡」を後にして、明日香村へ入り山里の原風景が残るのどかな八釣の集落を長蛇の列は進み「飛鳥坐神社」から重要文化財の飛鳥大仏が安置されている「飛鳥寺」へトイレ休憩後、田畑の中に咲くレンゲ畑を所々に見ながら、飛鳥時代の「飛鳥京」遺跡が随所に残る田園地帯の中にある遺跡の一つで、7世紀中頃に皇極天皇(35代天皇・女帝)が営んだ皇居とされる「伝飛鳥板蓋(いたぶき)宮跡」から国営歴史公園石舞台地区の「石舞台古墳」へ先頭は11時50分頃、10数分遅れでアンカーが到着しました。
広場ではイベントが開催されていてステージでは妖怪体操等での大声が、また、広場の長いテントの模擬店では県内の地産地消商品販売等が出店され賑わっていました。
参加者は芝生広場で心地よい気候の下でのんびりと昼食休憩を摂り、午後は12時40分に「石舞台古墳」を後にして、次に国営歴史公園の祝戸地区へ、山麓の新緑に囲まれた遊歩道の坂道を上り進み、途中、左手向こうには稲渕地区の美しい棚田風景を眼下に望みながら、農免道路に出て峠を越えて間もなく、奈良盆地を望む場所に畝傍山を中心に遠くは二上山を望むが、残念ながら今日は黄砂に煙る景色を眺めながら、約1km坂道を下り農免道路からイチゴ栽培等が盛んなビニールハウスから、飛鳥の西南に位置する、檜隈の里の文武天皇陵近くの「高松塚古墳」へ進みました。
ここで若干のトイレ等の休憩を済ませて、高松塚古墳を後にして村道を下り、少しして御園地区へ田園風景が広がる県道210号に出て、鯉のぼりが泳ぐのどかな風景も眺めながら歩道を南へ約1km進むと、自然環境を保全しながら現在整備が進められていて、今年9月に開園予定の国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区へ、道路沿いには同じく9月に開設予定の「キトラ古墳壁画体験館」が、その前を通過し高取町のメインストリートの「土佐街道」に出ました。
商家や町家が建ち並ぶ静かなたたずまいの街道で、道の両側の所々に薬草の絵を描いたタイルがはめ込まれている石畳を歩み、高取児童公園へここで10分程度のトイレと列詰め休憩を取りました。
土佐街道を後にし、国道169号を横断して緑に覆われた山間の一般道路を列はひたすらに約2km進んで近鉄市尾駅前に出ました。
市尾駅からは都塚古墳や天満神社前を通り、近鉄吉野線と並行する県道120号を点在する集落を通過し長い列の集団は南へ南へと淡々と約4km進み、高取町から御所市に入り、先頭はゴールのJR・近鉄・吉野口駅に15時20分頃、アンカーは約20分遅れでゴールしました。
完歩証明として桜井市のマスコットキャラクターの「ひみこちゃん」を印刷した「IVV」を受け取り、JR及び近鉄電車で夫々帰途に着かれました、22kmの長距離完歩お疲れ様でした。
次回は、第5回目となりますJR・吉野口駅からJR・御所駅間までの17q「神話のふるさと葛城古道」を歩きます、多数のご参加お待ちしております。
最後に、熊本地震の募金活動の結果、本日の義援金は18,234円でした、ご協力ありがとうございました。