今日は「大国見山展望」と言う魅力的なコースであったのか、はたまた「JRふれあい」と相まってか、今年の例会では最大の参加者279名と非常に多くの方に参加いただきスタッフ一同驚きと嬉しさの中、恒例の出発式後9時50分に天理駅前を、曇り空の中をスタートしました。
大集団は東へ進み「天理教教会本部」前を通過し約2q進んで、まず「石上神社」に出まして最初のトイレ休憩を取りました。
「石上神社」を後にして「北山の辺の道」を、石畳の道から神社の森を抜けて、暫くしてこれから登る美しい三角形の「大国見山」を目前に望みながら細い下りの道を進み布留川に架かる「布留高橋」を渡り、豊井町の集落に出て東方面へ進み山間に挟まれて流れる布留川を右に見て、緩やかな上りの道を列の中間以降は長く伸びて歩み、爽やかな風を頬に受ながらのんびりと、又、涼やかな布留川のせせらぎの音を聞きながら進み、「桃尾の滝」ヘは0.5q・「大国見山」へは1.9qの分岐点に着き左に折れて北へ大国見山の方に進み、そこから急な上りの緑に覆われた山道を15分程進んで先頭は11時15分頃「桃尾の滝」に、アンカーは約15分遅れで到着し、少し早い時間帯ではありましたがここで昼食休憩を摂りました。
「桃尾の滝」では毎年7月には夏の安全祈願として「滝開き」の神事が行われ、又、古くから修験道の行場としても知られ「布留の滝」とも言われていて、滝の落差は23mあり、又、滝壺の手前左側に刻まれた、不動三尊摩崖仏は鎌倉時代中期の作で、県下でも屈指の名不動と呼ばれています。

昼食後、11時50分にスタートしまして、曲がりくねった狭い急峻な上りの山道を列は一列となってゆっくりと上り進み、途中には地蔵石仏や不動磨崖仏石仏等々を横目に見ながら、又、檜や杉木立の山中に石垣や石仏等が点在している「大親寺」の裾を通過し、時には不安定な木の橋を恐る恐る渡り、又、沢の様な足元の悪い道を、ゆっくりと踏みしめながら上り進み、滝から30分程歩いて「大国見山」へ登る分岐点出ました。
そこから山頂へは階段状の木の根っこ等々を踏みしめながら、時にはロープを頼りに、尚更に、急峻な杉・檜木林の間の坂道を登り、途中では巨岩の間をすり抜け標高498mの「大国見山」頂上へ、苦労の末ほぼ全員が順次到着しました。
晴れ渡った頂上からの展望は疲れを癒し、正面の西方面には遠く生駒・信貴から葛城・金剛の山並みを、その手前には矢田丘陵を、天理市街地等奈良盆地の眺望を楽しみ、その景観を目に焼き付けて、順次、元の分岐点に下り戻り、そこから「岩屋・櫟本」方面へ杉・檜木林や雑木林の根っこを踏みしめながら狭い山道を下り、山道の出る手前には目ざとく見つけた「笹ユリ」が2・3本かれんに咲いていて、疲れも癒されて一服の清涼剤になったのではないでしょうか。
「大国見山」分岐点から約2qの山道を下って名阪国道の下に進み、先頭は13時15分頃にアンカーは相当遅れて13時40分頃通過しました。
名阪国道を過ぎて、景色が一変し視界が開け、この地域では早くも早苗が植わった田圃の風景が広がるのどかな里山を望み、爽やかな風を頬に受けながら川に並行して山裾の県道を西へ歩みを進め岩屋町集落へ、集落内の途中には崖に刻まれた「岩屋の磨崖仏」を見て暫くして岩屋公民館に到着、ここで最後のトイレと列詰め休憩を取りました。
公民館を後にして、一気に休みなく名阪国道の北側の側壁伝いの県道を進み、やがて名阪国道のトンネルをくぐり、暫くは田畑の広がる中の「北山の辺の道」を進んで、石上地区の大きな配水タンクから、山間の緑に覆われた一般道路の緩やかな下りの歩道を南へ進み、途中、金剛・葛城の山々や竜王山を遠望しながら天理市街地に出ました。
その後、市街地内の施設等々を望みながら進み、天理駅前地下道入口手前で先頭は15時頃、アンカーは10数分遅れでゴールしました。
今日は16qの長距離で、山岳の健脚コースでしたが参加者皆様は、無事に完歩されました、お疲れ様でした。