今月9日に近畿地方は平年より12日早い梅雨が明け、その後ここ数日、日本列島は高気圧に覆われ各地で厳しい猛暑日(35℃以上の日)が続き、今日も猛烈な暑さが予想される中、近鉄・室生口大野駅に130名の参加者を迎え、炎天下9時50分頃颯爽とスタートしました。
駅前集落を抜けて間もなく古刹の寺「大野寺」へ、寺の東側を流れる宇陀川対岸の岸壁に鎌倉時代に彫られた、像高11.5mの弥勒仏立像を線刻で表された巨大な磨崖仏が、その磨崖仏を眺めながら、暫く宇陀川の涼やかな流れを左に見て進み「宇陀消防署分署」前から山あいの一般道に入り、緩やかな上りの歩道を約600m進み室生ダム管理所前へ、ここで、約10分間トイレと水分補給休憩を取りました。
「室生ダム」は、洪水調整、河川維持用水の補給、上水道用水の供給を目的とした多目的ダムで、昭和49年に完成した堤高63.5mの重力式コンクリートダムです。

ダム堰堤を渡り「東海自然歩道」に入り、この辺りから森林浴の始まりで、緑の木々に覆われた中を暫く進んで赤い欄干の「龍鎮(りゅうちん)橋」へ、この橋の袂から室生湖にそそぐ渓谷「深谷(ふかたに)龍鎮渓谷」に入り、静寂で清らかな水が流れる緑深い渓谷を、マイナスイオン浴びながら300m程進んで「龍鎮神社」へ、鳥居をくぐって狭い急な道を川に下って行くと拝殿前に出て、川を挟んで向かい合うように対岸の岩を背にして鳥居と小さい祠の「龍鎮神社」が鎮座、その前が、落差の低い「龍鎮滝」で、大きな岩を抉ったように澄んだ水が滝壺に流れ落ち、水にぬれた滑りそうな岩の上で参加者はひと時の清涼感を味わっていました。
「龍鎮橋」まで戻り休憩を、アンカーの到着を待って、渓谷を後にして緑の木々に覆われた室生湖畔の平坦な道路を進み、木の間から見える湖面の景色や道路脇の岩体が珍しく柱状になった岩崖及び対岸の美しい山々等を眺望しながら歩み、途中、ダム湖に珍しい円を描く大規模な湧き水が見える「大谷橋」付近で暫しの水分補給休憩を取りながら、湖畔の「東海自然歩道」をさらに進み、湖に架かる橋長150mの水色の吊橋「赤人橋(道路橋)」の橋詰から、なお先に進んで赤色の美しいアーチ橋の「下戸橋」を渡り対岸へ、室生湖を後にして宇陀川沿いの緩やかな上り道を約500m進んで「平成榛原子供の森公園」に12時20分頃到着。

広々とした公園の木陰等で思い思いに昼食休憩を摂り、午後は13時15分「子供の森公園」を後にして、宇陀川左岸沿いの雑草等が生い茂る狭い山道や雑木林の中を進み、やがて集落に出て、集落内を進み再び宇陀川左岸沿いの遊歩道を西へ、橋を南へ渡って宇陀川沿いの高台に鎮座する「墨坂神社」へ、御祭神は墨坂大神(スミサカオオカミ)で、境内は広々としていて、その正面には朱色の三連の社殿が、背後には巨木が高く聳えていて荘厳な雰囲気を、社殿前には「夏越しの大祓」で設けられた「茅の輪くぐり」で心身を清め参拝を行いながら最後の休憩を取り、「参道神橋」を渡り、暫く進んで榛原駅に14時20分頃ゴールしました。
今日も続く猛暑の中、水分補給等の休憩を取りながらウオークしてきましたが、残念ながら体調不良等で数人リタイヤされましたが、残る参加者の皆様は、緑に覆われた室生湖畔の森林浴を楽しまれ元気に完歩されました、本当にご苦労様でした。