今回のバスウオークは奈良市南東部に位置する標高約450mの大和高原へ、山々に囲まれたのどかな里山・田園風景が広がる「都祁の里」を訪れました。
事前予約した参加者96名はバス3台に分乗し、天理駅前を9時過ぎ出発、名阪国道・天理東インターから針インターへ、隣接する「道の駅・針テラス」に9時30分頃到着。
ストレッチ体操で体をほぐし9時50分、青空が広がる中元気にスタート、一般道から狭い道を下り山間の小川沿いの道を暫く南へ、やがて視界が開け、のどかな田園風景が広がる小川沿いを更に進み、「野々神岳:雄雅山(540m)と雌雅山(531m)の二つの山を称す」の西麓に鎮座する「雄神(おが)神社」へ、「三輪さんの奥の院」とも呼ばれ、三輪山を御神体とする「大神神社」と同様に、本殿はなく「野々神岳」を御神体とする原始的自然崇拝の形態を残しています。
氏子の皆さんに守られてか、綺麗に整備された神社を後にして、西へ約500m進んで「白石國津神社」へ、この神社も東方に聳える「野々神岳」を御神体としていて、社殿だけで本殿はなく、神社のたたずまいは、厳かな雰囲気で、境内の二本の巨木の神木と社殿背後の神木に目を見張るものがありました。
又、参加者の皆様には、気が付かれたか「雄神神社」と「白石国津神社」との間の道の田圃の脇に、小さな樹叢(じゅそう)が、それは「休んば(やすんば)」と呼ばれ、今も4ヶ所残されていて、神様が両神社の往来に休まれた所と称され神聖叢林(そうりん)とのことです。

「白石国津神社」から国道369号の狭い歩道を南下して、白石交差点から県道を西へ南白石地区集落内を進み大和高原で最大級といわれる古墳群の「三陵墓(さんりょうぼ)古墳群」へ、この古墳群は東古墳・西古墳・南古墳の三基で構成され、今回、訪れたのは東古墳(前方後円墳:全長約110m)と西古墳(円墳:直径約40m)で、墳丘が復元された二つの古墳の墳頭部には円筒埴輪が配置され、三陵墓古墳群史跡公園として整備されています。
復元された墳丘の階段を上り古墳の上からは、暫し、のどかな「都祁の里」の美しい風景を眺め、又、西古墳のそばには、大きな石造りの「つげまろくん」が立っていて、興味深く仰ぎ見ながら、古墳を後にしました。
次に訪れたのは、都祁南之庄町西端の森に囲まれて鎮座する「国津神社」へ、この神社は「大国魂命(おおくにたまのかみ)」が祀られ、古くから農業の神、水の上として、信仰されています。
この辺りから空は雲に覆われ太陽も陰り、吹く風が冷たい中、列は山間の道や、のどかな田園地帯を進み、都祁小山戸町地区の細長く田圃が広がる南東部付近の山裾に鎮座する「都祁山口神社」に11時50分頃到着。
この神社は、奈良県内に山口14社があり、鴨・巨勢・飛鳥・畝傍・耳成・吉野等々の山口神社の一つで、都祁村の山霊を祀り、ご祭神は「大山祇神(おおやまつのかみ)」を主祭神とし「大国主命(おおくにぬしのみこと)」を合祀していいます。
石造りの鳥居をくぐり、玉砂利が敷き詰められ、両側に大木が繁る参道を進み、珍しい「割拝殿:横拝殿の中央部に通路(土間)がある拝殿のこと」を通り抜け境内へ、社殿の背後は樹木に覆われ静寂で厳かな雰囲気のある神社でした。
夫々参拝の後、神社前の小公園で、曇り空の下で昼食休憩を摂りました。

午後は12時20分頃出発、都祁小山戸町地区集落内の一般道を北へ進み、途中、約800mの水路沿いの桜並木道「藺生(いう)の桜並木」を経て、来迎寺町集落の南に位置する、小さな山の中に「隠れ寺」のようにひっそりとした佇まいの「来迎寺(多田来迎寺)」へ、寺伝によると行基菩薩の開基と伝えられ、長い参道から40数段の苔むした石段を上り、美しい外観の本堂へ、この寺は無住寺で堂内には「善導(ぜんどう)大師像」が安置されています。
本堂から背後の上の方に回り進み、樹木に覆われて約100基に及ぶ数がある古い五輪塔群や本堂裏にある、国重要文化財の花崗岩製の宝塔を見て回り、暫く北へ進んで都祁友田町地区の森の中に鎮座する「都祁水分(みくまり)神社」へ、県内に四社(宇陀・吉野・葛城・都祁)ある水分神社の一つで、祭神は「速秋津彦神(はやあきつひのみこと)」、「天水分神(あめのみくまりのかみ)」、「国水分神(くにのみくまりのかみ)」の三柱の神で、古来から水の神として崇拝されてきました。
本殿は室町時代中期の一間社春日造桧皮葺で、国の重要文化財に指定されていています。
参拝を済ませ、最後の休憩を終え神社を後にし、県道や一般道を、途中、行政センターや交流センター等公共施設がある都祁町の中心部を経て約3㎞進んで、14時10分頃「道の駅・針テラス」にゴール。
土産物等の買物を済ませ順次バスに乗車し14時30分出発、今日は時折、風が冷たく吹く中でしたが、アップ・ダウンの少ないほぼ平坦なコースを、古代ロマンに浸りながら、のどかな「都祁の里」を楽しんでいただけたと思います。
バスは15時頃無事天理駅に到着、参加者の皆様は疲れた様子もなく、元気に夫々帰途につかれました。