聖徳太子が「斑鳩の宮」から「飛鳥の宮」間を、法隆寺建立のため、愛馬「黒駒」に乗り往復したと伝わる道「太子の道」をウオークしました。
この「太子の道」は、斑鳩町・安堵町・三宅町・川西町・田原本町・橿原市と、奈良盆地を斜めに貫いていることから、「筋違道(すじかいみち)」とも呼ばれていて、道沿いには聖徳太子ゆかりの伝説が多く残っています。
今回は、その「太子の道」のほぼ中間部に位置する磯城の里・田原本町までの約15㎞を歩きました。

雲一つない晴天に恵まれた今朝、9時50分頃JR法隆寺駅前を参加者172名は元気にスタート、「太子の道」始まりの聖徳太子ゆかりの「法隆寺」へ、世界文化遺産の「法隆寺」は7世紀に創建され、古代寺院の姿を現在に伝える仏教施設で、金堂・五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられ、境内の広さは約18万7千㎡で、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群です。
境内で最初の列詰めトイレ休憩を済ませ、法隆寺を後にし、長蛇の列は東へ進み、聖徳太子が晩年過ごされたと言われる「飽波葦垣宮(あくなみあしがきのみや)」伝承地の「上宮(かみや)遺跡公園」で小休憩を終え、安堵町の「業平道」と「太子道」の交わる場所に鎮座する「広峯神社」へ、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られ、鳥居前には、聖徳太子が掘られた井戸といわれる「業平姿見の井戸」を見て、列は南へ進み、東安堵地区に鎮座し、雨乞いの「南無手(なもで)踊り」で広く知られる「飽波(あくなみ)神社」に参拝、祭神は、素戔嗚尊で、聖徳太子の「飽波宮跡」と伝えられ、又、境内には聖徳太子が休んだという伝承のある太子腰掛け石が、現在は、聖徳太子の人形が腰を掛けていました。
神社を後に、列はさらに南へ進行、西名阪自動車道の高架下をくぐり、11時40分頃「安堵中央公園」に到着、穏やかな日差しの下で昼食休憩を摂りました。

午後は12時15分出発、中央公園の南側すぐ近くにある「かかし公園」へ、ミレーの名画をモチーフにした「落穂拾い」等々、数多くの案山子が展示され、中でも、高さ約12mで法隆寺の方角を向いて立っている聖徳太子の案山子を仰ぎ見ながら公園を抜け、安堵町から大和川に架かる馬場尻橋を渡り川西町に入り、大和川の南側に広がる田園地帯を望みながら、吐田地区に鎮座し、ひときわ目立つ大きな燈籠が鳥居前にある「杵築神社」前を進み、「太子道」の傍らに建ち、小さなお堂に祀られている「油掛け地蔵」へ、舟形光背を持つ像高152cm(台座含む)の立像で、クサ(できもの)が出来ている子の母親がこの地蔵様にお祈りして油をかけると、クサが直ったという伝承がある、その地蔵を後にして、吐田地区の大きく広がるのどかな田園地帯の風景を望みながら南へ列は進み、寺川堤防道路を経て、結崎地区内の鬱蒼とした社叢(森)の中に鎮座する、式内社で由緒ある古社の「糸井神社」へ、朱色の大きな鳥居をくぐって境内に入り参拝、祭神は「豊鋤入姫命(とよすきいりひめ)」で、拝殿内には、天保13年(1842年)に描かれたとされる「結崎の太鼓踊り」絵馬や慶応4年(1868年)の「結崎のおかげ踊り」絵馬、等々、多くのの絵馬が奉納されていて、宮司様のお計らいで、絵馬の解説を受けながら多くの参加者は興味深く拝見せていただきました。

神社を後にして、すぐ南側の寺川に架かる宮前橋を渡り三宅町に入り屏風地区に鎮座する「白山(はくさん)神社」へ、狭い境内の奥には小さな本殿が祀られ、又、愛馬「黒駒」に乗る聖徳太子と従者の調子麿(ちょうしまろ)の像や聖徳太子が休んだという「腰掛石」を見て、川を挟んで向かい側に鎮座する「屏風杵築神社」に参拝、祭神は「須佐男命(すさのおのみこと)」で、拝殿には「おかげ踊り」絵馬、「聖徳太子接待」絵馬等が奉納されているのを垣間見ながら、暫く南へ進んで、次に、伴堂(ともんど)地区に鎮座する「伴堂杵築神社」に参拝の後、さらに南へ列は進み田原本町に入り、近鉄・田原本線の黒田駅南側に位置する、公園として整備された「黒田大塚古墳」へ進み、最後のトイレと列詰め休憩を取りました。
この古墳は、古墳時代後期の前方後円墳で、周濠まで含めた本来の全長は86mあったとの事ですが、後世に周濠は埋め立てられ、現状の規模は全長約55m、高さは前方部は約5m、後円部が約6mです。
多くの参加者の皆様は、綺麗に整備された墳丘に登り、見晴らしの良い墳丘から周囲の景色を楽しまれました。
休憩を終え長蛇の列は淡々と南へ進み、宮古地区集落の南端にある宮古池の西側に鎮座する、古来より鏡鋳造の神として信仰された「鏡作伊多(かがみつくりいた)神社」へ、祭神は石凝姥命(いしこりどめのみこと)で、参拝を済ませ、神社を後にして更に南へ進み、途中、「太子道」と分かれ14時50分頃、近鉄・田原本駅にゴールしました。
次回、4月4日「太子の道」後半を、「磯城の里」から聖徳太子が誕生された「飛鳥の里」までを実施いたします、お楽しみによろしくお願います。