今日は、正午前後から雨が降るとの天気予報で、早朝から曇り空の中、生駒市役所北側に位置する「東新町児童公園」に参加者101名を迎え、9時50分頃ストレッチ体操を終え元気にスタート。
公園から東新町地区の緩やかな下りの狭い道を暫く東へ進み、近鉄生駒線とほぼ並行して流れる竜田川へ、途中、中菜畑地区の桜並木等々の川沿いを南へ進む中、10時過ぎに早くも心配された雨がぽつりぽつりと降り出し、傘・合羽の雨具を付けた列は黙々と進み、壱分町地区の生駒山麓に鎮座する、鎮守の杜に覆われた「往馬大社(いこまたいしゃ)」へ、この大社は、生駒谷17郷の氏神として鎮座し、神奈備(生駒山)をご神体として祀られた日本有数の古社で、急な長い石段を上り厳かな建物の拝殿へ、ご祭神は「伊古麻都比古神(いこまつひこのかみ)」など7神で、拝殿の背後には7連の春日造桧皮葺の本殿が壮観に並び建っていました。
又、古代より火を司る神として信仰されていて、毎年10月に執り行われる「火祭り」は、古式豊かな伝統行事として奈良県の無形民俗文化財に指定されています。
神社を後に、小雨が降り続く中、壱分町地区から第2阪奈道路をくぐり友里町地区に進み、生駒山東麓の山中に位置する緑に囲まれた狭い参道を上り進み「竹林寺」へ、奈良時代に社会事業・活動に奔走された高僧・行基(668~749年)の開基であり、庵を構えたところといわれています。
本堂東側には「行基墓(ぎょうきのはか)」が、一辺約10m方形の墳丘で、国史跡になっています。
その墓に夫々参拝し、次に、本堂から、少し西にある「忍性墓(五輪塔)」へ、鎌倉時代の僧・忍性(1217~1303年)は文殊菩薩と行基を信仰し、慈善救済事業などに努め、関東で戒律を広め鎌倉極楽寺に没した後、遺言により竹林寺、極楽寺、大和郡山市の額安寺の3寺に分骨されました。
「忍性墓」前で、スタッフにより行基・忍性に関わる解説に耳を傾け、「竹林寺」を後に、友里町地区の田畑や住宅街を東へ進み、再び、竜田川沿いを南へ暫く進み、近鉄・南生駒駅から小瀬町地区へ、この辺りから雨がさらに強くなり、住宅街の急な上りの道を息せきながら一歩一歩約600m東へ上り進み、その後、住宅街高台に出て平坦な道路を暫く南方面へ進み、国道308号線が交わる交差点に出ました。
ここで、国道308号線を東へ上りの坂道を直進して約400m先の「歓喜(かんぎ)の湯・足湯」へ行く約20数名のグループと、残る参加者は国道を左折して北へ約500m先の「大瀬ふれあい公園」に向かう二手に分かれ、夫々12時頃到着し、東屋や公園施設で雨宿りをしながら昼食休憩を摂りました。
「歓喜の湯」は、生駒市が平成18年に小瀬保健福祉ゾーン内にオープンしたもので、一度に20名程度が入れる無料の足湯施設で、食後、数名の方が足湯に浸かって楽しんでいました。
尚、最後に訪れる「上田酒造」での試飲する場所が狭く、一度に多くの者が入ることが出来ないので、「大瀬ふれあい公園」で、参加証明の「IVV」をお渡しし、食事を済ませた方々は順次、雨脚が強まる中、北へ約1.2㎞先の「上田酒造」に向かってスタートしていただきました。
又、「歓喜の湯」で食事及び足湯を楽しまれた方は、同じく順次「大瀬ふれあい公園」に向かって進み、アンカーは13時頃、ふれあい公園に到着し「IVV」を受け取り「上田酒造」に進んでいただきました。
「上田酒造」は、近鉄・一分駅の近くにあり、生駒の長ならんとの思いから付けられた「生長」と、嬉しい事が長く続くようにと名付けられた「嬉長」の代表的な銘柄が有名な蔵元で、参加者は、温かい甘酒のおもてなしや、純米吟醸酒等、種々のお酒の試飲を楽しまれ、お酒や奈良漬け・酒粕などを購入し帰途に付かれました。